◆ 昨年度いじめ19万件 過去最多


「過去最多」っちゅうても「認知件数」やからなぁ。

2012年度に全国の小中高校などが把握したいじめは前年度の2.8倍の19万8108件だったことが10日、文部科学省の問題行動調査で分かった。1985年の調査開始以来最多。同省は、大津市の中2男子自殺問題を受け教員らの意識が向上し、積極的に把握に努めたためと分析する一方、「これまでの認知に不十分な点があった」(児童生徒課)と話している。

「虐めが増えた」っちゅうよりは、「虐めと認めた」ってだけの事で、実数としてはまだまだ多いんやろな。

まぁ、「社内虐め」っちゅう大人の虐めも過去最多っちゅう統計があったんで、社会全体で「虐め」が増えてるのは間違いなさそうです。

で、「虐め」の内容としては…

態様別(複数回答)では「からかい、悪口や脅し文句」(64.3%)、「遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする」(21.4%)、「仲間外れや集団無視」(21.3%)が上位を占めた。項目ごとの割合は前年度と大きくは変わらず、パソコンや携帯電話を使ったいじめは0.3ポイント減の4.0%(7855件)だった。

パソコンや携帯を使っての虐めは減ってるんや。

これは意外ですな。

まぁ、0.3ポイントなんか誤差の範囲やけど…

上位は昔ながらの「虐め」やけど、これは絶対になくならん。

大人の社会ですらなくせんのやから、ガキなら尚更。

ちゅうか、人間が「社会性の動物」である限り必ず起きるし、虐めが起きるって事は、「成長」してる証でもある。

集団を団結させる原動力でもあり、リーダーの統率力を高める為のもんなんやから、集団の中での「異質」を見つけて虐めるのは、「社会行動」の一環で発生自体は止める方法がない。

要するに、「集団」とか「リーダー」っちゅう「上限関係」ってのが分かり出すと「虐め」が発生する。

ここを知って、虐めの発生を止めるんやなくて、虐めの被害を最小化する事を考えるのが重要やねんな。

大人の社会でも虐めが過去最多で、子供の社会でも虐めが過去最多なんは、集団が固定化されてるからなんやと思う。

大人の社会でも不況で「転職」っちゅうのが難しいから、その集団に留まろうとしてるんで虐めが発生する。

で、集団が固定化されて、虐めに参加せんと今度は自分がターゲットになるんで、そういうのが更に集団に加わって、虐めが最大化する。

だから、「みんな仲良く」ってのは、虐めを助長する元やねんな。

虐めを最小化するには、集団の規模を小さくして、流動化を高めるのが一番の方法やと思う。

仲良しグループを細分化して、色んなグループに行きやすくしてると、虐めの被害ってのは拡大せん。

そこをどうコントロールするかってのが重要やねん。

何にしても、「虐めは必ず起きる」って事を認めん事にはどうにもならんので、「認知件数」が増えたって事は、そういう事に気づいた証なんで、まずは一歩前進ですな。

あとは、どう虐めをコントロールするか。

クラスをなくして教科別にするとか、学年の垣根を取り除くとか、「保護者」っちゅう大人の社会を入れるとか…

まずは、集団の流動化を高める方法を色々考える事ですな。

とにかく、成長過程で起きる「社会行動」の為に死者が出るって事ほどアホな事(自然の摂理とも言えるけど…)はないんで、「転校」も含めて逃げ道をいっぱい用意してあげて欲しいもんです。

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いじめの社会理論―その生態学的秩序の生成と解体


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