3つ目が、運転能力に関する過信と、自信の持ち過ぎということになるわけです。
(これは所さんが調べた、事故を回避する自信があるかという年代別データ。
60、そして70、75歳以上の方、ぐっと増えてるが?)
これは、自分の運転テクニックであれば、十分危険を回避できるかどうかということに関して、イエスと回答した人の割合ですが、今おっしゃられたとおり、70歳を超えるとぐんと上がってまして、75歳以上の方では、実に53%に達しているということです。
(どうしてか?)
これはですね、長年の経験から、交通規則よりも自分の経験則を重視してしまっているというようなことですね。
今まで自分の経験を重視して、大きな事故に遭ったわけでもなかったと。
ですから、交通規則よりも自分の経験則のほうを大事にしたいということかと思います。
(年を重ねて、生き方に自信を持つのはいいけれども、運転に関してはそうではないと?)
ということですね。
これが問題になっております、交差点での事故ですけれども、交差点では当然、一時停止をしなくちゃいけないわけですが、高齢者の場合、一時停止違反が非常に多いというデータが上がっているわけですけれども、一時停止すべきところを徐行で済ませるわけですね。
ここは徐行で十分だということなんですね。
それが一時停止標識を無視することにより、交差点での事故につながってしまうと、そういうことかと思いますね。