仙台市の交番で警察官が大学生に刃物で刺されて殺害された事件で、容疑者の大学生が周囲の学生に就職活動への不安を話していたことが大学の関係者への取材で分かりました。警察は自宅から押収した資料なども分析して、動機につながる手がかりがないか捜査を進めています。
19日の早朝、仙台市宮城野区の東仙台交番で、清野裕彰警部補(33)が、近くに住む大学3年の相澤悠太容疑者(21)に刃物で刺されて殺害され、容疑者は別の警察官に拳銃で撃たれて死亡しました。
これまでの調べで、容疑者はエアガンや刃渡りおよそ20センチの包丁などを用意して1人で交番を訪れ、面識がなかった警部補を執ように襲ったとみられています。
また、インターネットのサイトに事件に関する書き込みなどをした形跡は見つかっておらず、家族も心当たりはないと話しているということです。
一方、大学の関係者によりますと、相澤容疑者は、周囲の学生に就職活動への不安を話していたということです。
警察は、自宅から押収した資料なども分析して動機につながる手がかりがないか捜査を進めています。
仙台市宮城野区の東仙台交番では19日、巡査長の清野裕彰さん(33)が宮城野区新田の大学生・相澤悠太容疑者(21)に刃物で刺され死亡し、相澤容疑者は別の警察官に拳銃で撃たれ死亡。現場検証が続いている。
そして、捜査関係者への取材で、事件当日の午前中、相澤容疑者の両親が犯人について「ニュースを見て息子かもしれない」と県内の警察署を訪れていたことが新たにわかった。母親は「キャンプなどで使っていたナイフが家からなくなっていて、胸騒ぎがした」などと話しているという。