◆ 「メロスは徒歩」中2が検証


なかなかおもろい研究ですな(笑)

「『走れメロス』というタイトルは、『走れよメロス』のほうが合っているなと思いました」

「走るメロス」やないんやから、「走れ」も「走れよ」も変わらんやんっちゅうつっこみは置いといて…

メロスは作中、自分の身代わりとなった友人を救うため、王から言い渡された3日間の猶予のうち初日と最終日を使って10里(約39キロ)の道を往復します。今回の研究ではこの道のりにかかった時間を文章から推測。例えば往路の出発は「初夏、満天の星」とあるので0時と仮定、到着は「日は既に高く昇って」「村人たちは野に出て仕事を始めていた」とあるので午前10時と仮定して……距離を時間で割った平均速度はずばり時速3.9キロ! うん、歩いてるね!

メロスは復路の日、「薄明のころ」目覚めて「悠々と身支度」をして出発し、日没ギリギリにゴールである刑場に突入します。村田くんは北緯38度付近にあるイタリア南端の夏至の日の出がだいたい午前4時、日の入がだいたい午後7時と目星をつけ、考察を開始。復路では途中、激流の川渡りや山賊との戦いといったアクシデントがあり、これらのタイムロスも勘案してメロスの移動速度を算出します。

その結果、野や森を進んだ往路前半は時速2.7キロ、山賊との戦い後、死力を振りしぼって走ったとされるラストスパートも時速5.3キロと、思った以上に「ゆっくりしていってね!」な移動速度が算出されてしまいました。メロス……走ってないやん!!!! ちなみに、フルマラソンの一般男性の平均時速は9キロだそうです。


着眼点は立派やし、発想もおもろいんやけど、真面目に反論すると、昔の人は、そもそも「走る」って行為ができんかったからねぇ。

靴も道も現代と比較できんし、そういう事を考えたら十分「走ってる」と思うけど、単純に数字だけ見たら、こういう「検証」もありですな。

将来、立派な研究者になると思う。

ただ、「走れメロス」は、そういう歩いても十分帰れる距離にも関わらず、「メロスは戻って来ない」、「人を信じる事の馬鹿らしさを証明してやる」と思った王様が、「友情ってあるんや」って心打たれて改心するって物語って事も忘れんといて欲しいもんですな。

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走れメロス


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