◆ 土砂災害 死者32人9人不明


日本は、先進国でフィンランド、スウェーデンに次いで3番目の森林面積(国土の70%)があって、国土の75%が山間部。

しかも、人口は世界で10位。

それだけ、本来、人が住んだらあかんとこに人が住んでるって事の裏返しで、こういう土砂災害の危険性は世界一高いねんな。

これは、明治時代からの日本の課題。

国土の75%が山間部やのに、森林面積が70%って事は、まだ5%の禿山があるって事なんやけど、明治時代は、もっと禿山があったわけで、明治時代からの植林で、ここまで回復しとるねんな。

実際、明治時代から現代で森林面積は3倍強増えてる。

まぁ、人口も3倍増えてるんで、1人当たりの森林面積は、明治時代も今も変わっとらんけど、それだけ、明治時代から日本は土砂災害の対策してきたんやな。

土砂災害を防止する為に森林を増やしてきたんやけど、戦後、住宅需要が高まって、それに伴って木材の需要が急増する。

政府は慌てて植林を行う事になるんやけど、木が木材として使えるようになるには最低でも40年はかかる。

慌てて、ようけ植えたのはええんやけど、今すぐ使えんので輸入木材に頼る。

で、40年経った今、ようやく木が使えるようになったら、「高い」って理由で、輸入木材ばっかりが使われとるねんな。

となると、木が伐採されんので、山が荒れて、保水力も弱まってる。

ゲリラ豪雨とか、天候の変化もあるけど、この手の土砂災害が増えてるのは、こういう森林行政も一因になってると思う。

割り箸やらつまようじも中国製に代わってるけど、間違った「環境保護」思想が、「森林伐採」を否定しとるけど、人為的に作られた森林は、やっぱり人の手で適切に伐採せんと、こういう事を招く事になるねんな。

まぁ、今回の広島豪雨は…

広島豪雨、バックビルディング現象か 積乱雲が次々発生

気象庁の気象レーダーによる観測では、集中的に雨が降った地域が、南西から北東に向かって直線状に延びていた。このことから、次々と発生した積乱雲が一列に並ぶ「バックビルディング現象」が起きていた可能性が高いと見られている。そびえるビルのような積乱雲が直線的に並ぶ様子から名付けられた現象だ。

「バックビルディング現象」っちゅう次から次から積乱雲に襲われような事になっとったんで、これだけ酷い豪雨になると、「森林管理」じゃどうにもならんけど、戦後、植林した木は今使わなあかん時期に来とるのは間違いないわけで、これを放置するって事は、土砂災害の危険性が高いまま放置してるのと同じ。

こういう土砂災害を減らす為にも、豊かな森林を保護する為にも、日本人は、もうちょっと日本の木を使う事を考えるべきやと思う。

花粉症が現代で増えてるのも、戦後の植林事業で、成長の早い杉を大量に植えた事が影響しとるわけで、そういうとこからも、森林から日本人に対して警告を出しとるねんな。

とにかく、今、色んな面で、日本の木を使わなあかん時期に来てるんで、政府は積極的に日本の木を使う事業を展開する事と、森林を有効活用も含めた「防災」ってもんを考えて欲しいもんですな。

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緑のダムの科学: 減災・森林・水循環


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