兵庫県警有馬署員らが駆け付けたところ、南部さんと妻観雪さん(83)が血を流して倒れており、いずれも死亡が確認された。近所の辻やゑ子さん(79)も自宅付近で倒れており、既に死亡していた。県警は近くで包丁を持っていた南部さんの孫の無職竹島叶実容疑者(26)を発見し、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。
現場周辺では他に、竹島容疑者の母親の知子さん(52)が両腕を骨折するなどして負傷。近くに住む別の女性(65)も頭や顔に切られたような傷があったが、いずれも命に別条ないという。
竹島容疑者は「刺してやろうと思い、自宅にあった包丁を持っていた」などと容疑を認めているといい、県警は殺人容疑でも調べる方針。
同署によると、知子さんは駆け付けた署員に「息子がやった」と話し、県警が付近を捜索。近くの神社で包丁と金属バットを持っていた竹島容疑者を発見した。
一家は南部さん夫妻と知子さん、竹島容疑者の4人暮らし。知子さんは「(家族は)折り合いが悪かった」と話しているという。