複数の関係者によると、書類送検されたのは、商学部生1人、理工学部生2人、経済学部生1人、環境情報学部生2人=いずれも当時=の計6人。
6人は共謀し、昨年9月2日午後、葉山町にある同大の合宿施設で、当時18歳だった同大の女子学生に酒を飲ませて意識をもうろうとさせ、集団で性的暴行を加えた疑いが持たれている。
関係者によると、女子学生は同研究会には所属していなかったが、商学部生から「海の家の後片付けに来て」「今まで何もやってないから、さすがに今回は」などと複数回頼まれ、断り切れずに合宿施設を訪問。夕食後、6人にテキーラの一気飲みなどをあおられたとみられる。翌3日、女子学生は体調不良を訴え、留守番を命じられたものの逃げ出したという。
近くの住民は「連日、深夜までドンチャン騒ぎ。飲みのコールらしき声も聞こえてくる。ゴミもその辺にポイ捨てするから、何度も『何とかならないか』と訴えてきたが一向に改善されなかった」。事件当日の9月2日夜に、女性の「キャ〜ッ!」という悲鳴を聞いた人もいる。被害者の女子学生Aさん(18=当時)は身の危険を感じ、2階の外階段から逃げようとしたが、男性に引き戻され、陵辱された。
「広研が営業する海の家は、見た目がいかついメンバーが多く一般客は寄り付かなかった。クラブミュージックをかけ、ビール片手に身内で楽しんでいるだけ。ビーチで女性をナンパして、例の合宿所に無理やり連れ込んだという話も聞いた」とは慶大関係者だ。
事件を捜査しているのは神奈川県警。横浜市の大口病院で起きた“点滴連続殺人事件”では初動捜査の遅れが指摘されているだけに、名誉挽回に燃えているという。
現在、名前が挙がっているのは5人の学生。レイプ実行犯の2人は強姦容疑で逮捕秒読みだ。「主犯格の1人は事件化を察知し、慌ててフェイスブックを閉鎖するなど証拠隠滅を図っていた。被害女性についても『彼氏がいるのに、彼女は喜んで合宿所に来た。(肉体関係は)合意の上だった』と周囲に吹聴。今後自分がどうなるかだけを心配していて、反省の色はゼロだった」(同関係者)。鬼畜男には法の裁きが待っている――。