神奈川県警は26日、同県秦野市のアパート一室で長男の井上優斗ちゃんに暴行を加え、昨年10月に5歳で死亡させたとして、傷害致死の疑いで義父の無職、井上嘉和容疑者(53)=秦野市羽根=と、母親の自称飲食店従業員、今静香容疑者(32)=同県海老名市国分寺台=を逮捕した。
県警によると、井上容疑者は「知りません」、今容疑者は「殺したのは嘉和です」と供述し、いずれも容疑を否認している。県警は、当時の同居人の証言などから、2人が日常的に虐待を繰り返していたとみて調べる。
逮捕容疑は2015年8月23日午前11時ごろ、4歳だった優斗ちゃんに暴行して急性硬膜下血腫などのけがを負わせ、16年10月8日未明、脳に酸素が届かなくなることによる蘇生後脳症で死なせた疑い。
県警によると当時、2人は結婚しており、優斗ちゃんを含む子供3人と、知人家族4人の計9人で暮らしていた。
第六条 児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所又は児童委員を介して市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない。