27日午後9時40分ごろ、金沢市三口新町2丁目で石川県警金沢東署員2人が男に刃物で顔や腕などを切られ、重傷を負った。男の親族とみられる別の男性も切られてけがをしており、いずれも病院に搬送されたが、3人とも命に別条はないという。男は車で逃走したが、県警が同県加賀市内で確保し、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
県警によると、男は30代。署員2人が交通関係の捜査のために男の家を訪れたところトラブルとなり、刃物で切られたという。
110番通報した現場近くの居酒屋の男性従業員は「顔から血を流した男性が助けを求めて店に駆け込んできた。近くの駐車場でも男性が1人けがをした様子でぐったりしていた。すぐに警察に通報した。こんなところでこんなことが起きて信じられない」と話した。
金沢市の住宅を訪れた警察官2人と一般人の男性が切り付けられた事件で、金沢中署は28日未明、警官2人に対する殺人未遂容疑で逮捕したのは、この住宅に住む職業不詳の30代の男だと発表した。容疑を認めているが、犯行状況などから、同署は刑事責任能力の有無を慎重に調べている。
日本
日本において、主要報道機関は実名報道を原則としている。日本において実名報道自体は違法ではないものの「裁判が確定していないのに、あたかも犯人であるかのごとく報道する」「ことさら名誉を傷つけるような報道をする」など、その報道姿勢は疑問視される場合が多々ある。なお、以下の場合などでは匿名で報道されることが多い。
・匿名による情報提供者の安全を確保するため秘匿する必要がある場合
・風評被害のおそれがある場合
・企業名、特にスポンサーとなっている企業に不利益となる場合など
・犯罪報道において被疑者が未成年である場合(#少年法61条と実名報道)
・犯行時に心神喪失ないし心神耗弱またはその疑いが認められる者の行為は、法的に減刑または無罪が前提であることから、匿名が原則とされる。(ただし逃亡中など自傷他害の恐れがある場合は実名報道されることもある)
・別件逮捕の被疑者や参考人として事情聴取されている人物
・犯罪事件(特に性犯罪事件)の被害者(被害者特定事項)
・被疑者が属する同国籍の者に差別を誘発する可能性がある在日外国人の場合
さらに、新技術の発表などでは会社名、部門名、研究の中心人物名のどれで発表するかについてマスコミ自身が判断基準を持って行っているとは思われず、曖昧な点がある。
また、実名報道は報道被害につながるとの懸念もある。特に犯罪被害者については1990年代以降匿名での報道を求める声が強くなってきた。これを受けて、政府内では実名報道を制限しようとする動きもあるが、各報道機関は新聞社など各メディア側が責任を持って個々に判断すべきとして、これに激しく反発している。