13日午後、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で、北朝鮮の兵士1人が韓国側に亡命し、その際に北朝鮮側から銃撃を受けて負傷して韓国側の病院に搬送されました。南北軍事境界線でも特に警備が厳重なパンムンジョムでの亡命は極めて異例です。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、13日午後、南北の軍事境界線にあるパンムンジョムで、北朝鮮の兵士1人が韓国側に亡命したということです。
兵士はパンムンジョムにある北朝鮮側の施設、「パンムンガク」(板門閣)の付近にある歩哨所から、韓国側の施設、「自由の家」のほうに向かってきたということです。 その際に北朝鮮側から肩とひじなどを銃撃されて負傷し、韓国側の病院に搬送されたということです。
兵士の亡命を受けて韓国軍は北朝鮮に対する警戒態勢を強化し、万全の態勢を取っているとしています。
韓国軍によりますと、パンムンジョムでは1998年2月と2007年9月にそれぞれ北朝鮮軍の兵士1人が韓国側に亡命したことがあり、今回が3回目だということです。
パンムンジョムは、南北双方が厳重な警備を敷いており、韓国メディアは、北朝鮮側では軍の中でも家族を含めた厳しい選抜を経て政治思想や忠誠心が特に強い兵士が配置されていることから、パンムンジョムでの亡命は極めて異例だと伝えています。