1日午後1時10分ごろ、千葉県鋸南町の富津館山道上り元名トンネル内で、センターラインをはみ出した男性の運転する乗用車が、対向車線の乗用車と正面衝突した。助手席の女性が腹を強く打ち、ドクターヘリで病院に搬送されたが、子宮破裂でまもなく死亡が確認された。千葉県警高速隊によると、2人は夫婦で、女性は妊娠していたという。
対向車線の乗用車の女性(58)と男性(83)もけがを負い、病院に搬送された。同隊で身元確認を急ぐとともに、詳しい事故原因を調べている。
同隊によると、現場は下り車線の入口から約20メートルの片側1車線の直線道路。
片側1車線の高速道路での正面衝突事故を減らすため、中央分離帯にワイヤロープを2017年4月に設置したところ、2016年、7件起きた死亡事故が、設置後は0件に減ったことがわかった。
片側1車線の高速道路で、中央分離帯のワイヤロープに接触した車。
車の前方は壊れるが、反対車線には大きくはみ出さず、対向車との正面衝突は免れた。