強盗の準備をしたとして、警視庁は埼玉県吉川市の会社員の男(22)を強盗予備の疑いで逮捕し、22日発表した。「東京ディズニーランドの年越しチケットの抽選に当たり、代金の2万2千円を彼女に立て替えてもらっていた。彼女からお金を催促されていた」などと述べ、容疑を認めているという。
亀有署によると、男は19日午後11時5分ごろ、果物ナイフを所持し、東京都葛飾区東金町1丁目のパチンコ景品交換所の前で、閉店作業を終えた従業員の男性(71)に「中に戻れ」などと言って、強盗する機会をうかがった疑いがある。男性が約90メートル先にある交番に「泥棒、泥棒」と叫びながら飛び込むと、男は逃走した。周辺の防犯カメラ映像などから関与の疑いが浮上した。
男は「彼女がディズニー好きで、いっしょに年越しを過ごそうと思った。簡単にお金を手に入れる方法として強盗を思いついた」と述べているという。署は供述などから、男が金銭を奪おうとしていたと判断し、22日に強盗未遂容疑で送検した。
第二百三十六条 暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。
第二百三十七条 強盗の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。