京都・伏見の2人殺傷事件で、けがをした男性への殺人未遂容疑で逮捕された中村正勝容疑者(50)が「相手の命がどうなってもいいと思って刺した」という趣旨の供述をしていることが京都府警への取材で分かった。府警は中村容疑者と負傷した男性らの間に何らかのトラブルがあったとみて捜査している。
府警伏見署によると、事件で大津市木戸の猪飼将希さん(27)が死亡、同市朝日の自営業の男性(45)が腕などを切られ重傷。2人は中村容疑者の自宅マンションを車で訪れていた。一緒にいた男性(24)と女性(21)は「人間関係でもめていた。猪飼さんは車から降りたところを、逆上した男に刺された」と説明している。
目撃者によると、車は急発進して塀にぶつかるなどし、前後して言い争う声が聞こえたという。
同署の説明では、猪飼さんと男性は、子ども2人を含む男女計7人で現場を訪れていた。猪飼さんらと一緒にいた男性(24)と女性(21)は同署の調べに「(中村容疑者と)人間関係でもめていた。皆で話し合うためにワゴン車で現場まで来た。猪飼さんと男性は車を降りた直後、刺された」と話しているという。