焼き肉店内で男性従業員(35)の顔に玩具のボーガン(洋弓銃)で多数のつまようじを撃って突き刺したり、体に熱湯を浴びせたりしたなどとして、大阪府警は10日、大阪府泉大津市北豊中町3、焼き肉店経営、向井正男容疑者(42)ら男女3人を傷害や暴行の疑いで逮捕したと発表した。昨年7月以降に激しい暴行を繰り返していたとみて実態を調べる。
ほかに逮捕されたのは、店長の御園生裕貴(みそのお・ゆうき、25)=同市若宮町=と、向井容疑者の妻で飲食店従業員の岬(26)の両容疑者。
逮捕容疑は昨年7~10月、玩具のボーガン(全長約10センチ、幅約12センチ)を使って、男性の顔面に数十本のつまようじを突き刺したり、尻や太ももに熱湯をかけて全治約3カ月のやけどをさせたりしたなどとしている。さらに、両手に針金を巻き付けてティッシュを差し込み、火を付けて指にやけどをさせたほか、角材で顔を十数回殴ったなどともされる。
捜査1課によると、多数のつまようじが顔に刺さった男性の写真や、暴行の様子を映した動画が向井容疑者らの携帯電話に保存されていた。向井容疑者らは「男性が店の金を使い込み、勤務態度も悪かったので昨年5月ごろから暴力を振るうようになった」と説明。ボーガンについては「ネット上の買い物サイトで購入した」と供述している。府警が鑑定したところ、時速91~102キロでつまようじを発射できたという。