徳島県鳴門市の徳島自動車道で昨年8月、大型トラックがマイクロバスに追突し、女子高校生ら2人が死亡するなどした事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた松山市の元トラック運転手菊池誉司(たかし)被告(50)に対し、徳島地裁は24日、禁錮4年(求刑・禁錮7年)の実刑判決を言い渡した。
坂本好司裁判長は「眠気を感じたまま運転を続けたことは強い非難に値する」と述べた。
判決では、菊池被告は昨年8月25日夕、トラックを時速約90キロで運転中、居眠り状態に陥り、路肩に停車していたバスに追突。車外にいたバス運転手の岡本勉さん(当時30歳)と、乗っていた徳島県立富岡西高1年森下汐音(しおん)さん(同15歳)を死亡させたほか、乗客14人に重軽傷を負わせた。
第五条 自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。