フォーミュラ1の公式サイトは「フォーミュラ1(以下F1)はレースクイーン(グリッドガール)起用を中止する」との声明を出した。「F1は、2018年のグランプリシーズンの開幕にあたり、レースクイーンを起用してきた長年の慣例を終了させる。この変更は、グランプリ週末に行われる他のモータースポーツ競技にも当てはまる」との声明を発表した。 F1は、3月25日にオーストラリアのメルボルンで開幕するが、このオーストラリアGPからレースクイーンが廃止されることになった。
これまでは、レース前のグリッドの時間などを使って、レースクイーンが、大会プロモーターやスポンサーの広告宣伝活動を手伝い、華やかで魅力的な光景をF1グランプリにもたらしてきたが、近年、「女性蔑視ではないか」という社会的な批判の声が強まっていた。
フォーミュラ・ワン(F-1)が、2018年のシーズンからグリッドガールを廃止することを、2018年1月31日、公式サイトで発表した。
F-1側は廃止の経緯について、グリッドガールが「ブランドバリューにそぐわず、現代社会の規範と調和しない」と説明しており、その背景には「女性差別」批判があった。一方で、こうした批判に対する反発もあり、廃止の是非について議論が巻き起こっている。
(中略)
また、当事者側もツイッターで意見を発信しており、グリッドガールとして活動しているという女性たちは
「フェミニストたちのせいで、私たちは職を失った。私は8年間グリッドガールをしているけど、不快に思ったことは一度もない。私はこの仕事を愛しているし、そうじゃなければやっていない。誰も強制していないし、これは私たちが選んだ仕事だ」
「必死に働き、好きなことを仕事にしている私たちにとって、とても悲しく、腹立たしい週だ」
「『女性の権利のために戦っている』と言っている人たちが、女性に対して何をすべきで、何をすべきでないかを言うのは間違っている。PC(ポリティカルコレクトネス=政治的な正しさ)はくるってしまった」(いずれも原文は英語。編集部訳)
と、F-1側の決定について批判している。