和田校長によると、標準服のデザイン変更を検討し始めたのは約3年前。「学校としてどう発展していくか考えた時、銀座に出店する有名海外ブランドも『泰明らしさ』に含まれる」と判断し、アルマーニのほか、エルメスやシャネル、バーバリーなどのブランドにもデザインについて相談したという。交渉は和田校長が一人で進めたとしている。
アルマーニから価格を示されたのは昨年11月。「高い」と感じたが、「色合いや素材を見たときに、これくらいはするのかな」とも思ったという。既に一部のサイズで生産準備が進んでいたため導入を決めた。
標準服の販売店舗によると、4月の入学予定者60人のうち41人が、既に採寸と入金を終えているという。和田校長は「各家庭へ丁寧に相談を進めるべきだった」とする一方、「高級だからこそ大切に扱うという面もあり、それが泰明らしさにつながる。理解してもらえるように努める」と強調した。
特認校(とくにんこう)とは、自然豊かな環境に恵まれた小規模校を中心にして、離れた地域からでも入学できる学校の運営体制を示す。また特認制度実施校と呼ばれる場合がある。主に全校学習生徒が100人以下である学校で行われている。
概要
本来は、通学区域は住所により決められているが、他学区でも入学できる制度を示す。特認校の運営は県・市・村などに許可をとった上で行う。原則として住所はそのままで、自宅からの通学になる。また、ほとんどの学校自体が全校学習生徒100人以下であるため少人数教育が可能である。特認校ではレベルの高い教育などを行っている学校がある。