平昌五輪のフィギュアスケート男子で2大会連続金メダルを狙う羽生結弦(ANA)が11日、練習拠点のカナダ・トロントから韓国入りした。仁川空港に到着した羽生は「どの選手よりも一番勝ちたいという気持ちが強くあると思うし、ピークまで持っていける伸びしろがたくさんあると思う。頂点を追いながら頑張っていきたい」と連覇への意気込みを語った。
羽生は昨年11月、グランプリ(GP)シリーズNHK杯の公式練習中、4回転ルッツの着氷に失敗して転倒。右足関節外側靱帯(じんたい)損傷と診断され、けんと骨の炎症も併発した。リハビリを経て1月上旬から練習を再開し、「出られない試合もたくさんあったし、もどかしい気持ちでいた。実際に試合の場に来られたことをうれしく思う」と述べた。公の場に姿を現したのは約3カ月ぶり。空港にはファンと報道陣約100人が待ち受けた。
五輪では16日からの個人戦のみに出場する。負傷の原因となった4回転ルッツについて、指導するブライアン・オーサー・コーチは回避する見通しを示している。羽生は4回転ジャンプの構成について「現地で調整して、それから決めようと思う。選択肢はたくさんある。しっかりと作戦を立てながら、やっていきたい」と明言しなかった。