平昌五輪第6日(14日、江陵オーバル)スピードスケート女子1000メートルで、世界記録保持者の小平奈緒(31)=相沢病院=が1分13秒82で銀メダル。1500メートル銀メダリストの高木美帆(23)=日体大助手=は1分13秒98で銅メダルで、ダブル表彰台となった。ヨリン・テルモルス(28)=オランダ=が五輪記録の1分13秒56で金メダルを獲得した。
スプリント女王の小平が、世界一への足がかりを築いた。不利と言われるアウトからのスタート。200メートルの通過は17秒67。トップスピードに乗り、600メートルまでのラップは26秒88とこの時点ではテルモリスを上回るタイムだった。しかし、最後の1周ではカーブでバランスを崩す場面もあって、伸びきれず29秒27かかった。
18日の500メートルは国内外のレースで昨季から24連勝中。今度こそ頂点をつかんでみせる。
ソチ五輪銀メダリストの渡部暁斗(29)=北野建設=が、2大会連続銀メダルを獲得した。ライバルで2大会連続金メダルのエリック・フレンチェル(ドイツ)との争いに敗れた。
銀メダルを獲得し「メダルを獲れてホッとしているというのが半分と、あとちょっと自分が目指していたところにたどり着かなかった悔しさが半分ですね」と複雑な気持ちを吐露した。
ライバルとの一騎打ちは、最後の上りで差を付けられた。「あそこで来ると分かっていて、僕も行く気でいたんですけど、彼のほうがスピードがあったんで。そのへんが完敗かなという感じですかね。今日は」と負けを認めた。