埼玉県加須市にある寝具メーカー「西川産業」(本社・東京都中央区)の物流倉庫に放火したとして、加須署は9日、同市道目、アルバイト砂賀悟容疑者(21)を建造物侵入と非現住建造物等放火の疑いで逮捕した。
発表では、砂賀容疑者は8日午後9時頃、アルバイト先の同市新利根の同倉庫に侵入し、段ボールなどに火をつけた疑い。鉄筋コンクリート2階倉庫約1万7000平方メートルが全焼し、約20時間後の9日午後5時15分頃、ほぼ鎮火した。出火当時、倉庫は無人で、けが人はなかった。
砂賀容疑者は調べに対し「ストレス発散のためだった」と話しているという。同社などによると、倉庫では布団やシーツ、枕など、全国の小売店に配送する商品を保管していた。
砂賀容疑者は数日間、倉庫の仕事を無断欠勤していたが、出火後、現場近くに座り込んで火を見ている姿を関係者が目撃。同署が事情を聞いたところ、容疑を認めたという。
第百九条 放火して、現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物、艦船又は鉱坑を焼損した者は、二年以上の有期懲役に処する。
第百三十条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。