宮城県石巻市で長さ10cmほどの矢のようなものが刺さった鳥が見つかりました。警察は鳥獣保護法違反の可能性もあることから周辺のパトロールを強化しています。
頭に矢のようなものがささった鳥。矢には文字が書かれていて、紙製の吹き矢のようにも見えます。
この鳥が見つかったのは石巻市にある国の重要文化財、石井閘門近くの掘で、31日午前10時ごろ、現場にいるところを仙台放送のカメラが捉えました。
鳥の頭には長さ10cmほどの矢のようなものが刺さっていますが、衰弱している様子はなく、元気に飛び回っています。周辺では数日前からこの鳥が目撃されていて、28日には警察に通報もあったということです。
付近の人たちは「かわいそうだと思った。頭に刺さっているから、なんでこんなことするのかなと。いじめるようなことはやってほしくない」、「負傷しているからかわいそう」などと話していました。
この鳥について、ズーパラダイス八木山飼育展示課・橋本 渉課長は「ユリカモメというカモメの1種ですね」「矢は刺さっているが、動画を見る限り非常に元気なので、すぐ死ぬことはない」「もう5mmずれていれば、即死の状況だと思う。ただ、脳の1番重要な部分から数mmずれていて、致命傷になっていないということだと思う」などと話していました。