8日に静岡市で開かれた大相撲の春巡業で、力士と子どもが土俵で稽古する「ちびっこ相撲」に参加予定だった小学生の女子が、日本相撲協会からの要請で土俵に上がれなかった問題で、協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は12日、「安全面を考慮した措置で、女性が土俵に上がれない話とは別問題だ」との認識を示した。
協会によると、これまで「ちびっこ相撲」などで女の子がけがをしたという報告が複数寄せられており、昨年から続いた議論で女児を土俵に上げないことを決めていたという。巡業を主催する勧進元などに通達していたというが、ある協会幹部は「静岡の勧進元にうまく伝わっていなかったとしたら、それは反省点だ」と話した。
巡業の4日前の今月4日に協会の荒磯親方(元幕内玉飛鳥)から電話で勧進元に「女の子は遠慮してもらいたい」と連絡したことについて、芝田山部長は「念を押すためだった」と説明し、直前の通達だったことは否定した。
春日野親方は18日夜に「アイアンで殴った。確かにやりすぎた部分があったことは反省しています。ただし、死ぬほどのことはしていない。弟子とは親子関係だと思っているし、愛情がある」
これを日本相撲協会にあてはめると、最もメインとなる相撲巡業が公益目的事業。事業計画の公益目的事業の欄には次のような記載がある。
「『相撲文化の普及振興』を事業の内容とし、相撲競技の公開、それを担う人材の育成、青少年・学生等への指導普及、相撲記録の保存及び活用を通じ、相撲文化の普及振興と国民の心身の向上を目指します」
次に「決算のご報告」(2016年度)に目を向けると、事業収益114億7546万円の内訳は、ほとんどが相撲事業収益(102億3094万円)。続いて、大きく離れて貸館事業収益が8億1920万円だった。一方、支払った法人税等はわずか15万1400円にとどまっていた。2015年度の「決算のご報告」も中身は似ていて、法人税等は同じ15万1400円となっていた。