新潟市で女の子が殺害され遺体が線路に遺棄された事件で、現場で見つかった女の子のランドセルから複数の指紋が見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。
事件は今月7日、新潟市西区の小学2年生、大桃珠生さんが殺害され線路に遺棄されたもの。遺体発見時の大桃さんは下校した時と同じ服装で、近くには持っていたキャラメル色のランドセルや靴が残されていた。その後の捜査関係者への取材でこのランドセルからは複数の人の指紋が検出されていたことがわかった。
捜査本部はこうした指紋が事件に関係あるかどうか、慎重に調べている。一方、下校時に持っていたピンク色のカサは現場から発見されておらず、調べを進めている。
新潟市で小学2年の大桃珠生ちゃん(7)が殺害され、線路上に遺棄された事件で、線路脇の柵から複数の指紋が検出されていることが、捜査関係者への取材でわかった。
気になるのは、現場周辺で相次いで目撃されている“黒ずくめの男”。「晴れの日でも傘を持っていた」(近隣住民)といい、事件発生の7日から約2週間ほど前には、中学1年の女子生徒が現場付近の道路で、黒ずくめの男に背負っていたピンク色のリュックへ密着されるという事案があった。
元警視庁刑事で犯罪心理学者の北芝健氏は、この不審者と珠生さんを殺害した犯人が同一人物であると予想し「犯人はピンクの色を身につけた小さい女児を標的にした」と分析する。
「年齢に関係なく、犯人にとってピンク色は女子の象徴です。その感覚があれば、消えた傘の行方はおそらく被害者(珠生さん)を連れ去った場所や車にあるはず。手元に傘を置いておくことでその存在に慣れて、見ることで達成感のある物になります。小児性愛者が殺害した子の靴やバッグなどを“戦利品”として持っているのとは少し違うかもしれませんが…」