日本大学アメリカンフットボール部守備選手の悪質な反則行為によって関西学院大の選手が負傷した問題で、19日午後、大阪(伊丹)空港で取材に応じた日大の内田正人監督は、関学大関係者や負傷した選手、保護者らに謝罪したことを明らかにした際、関学大の読み方を「かんさいがくいん」と何度も言い間違えて発言した。関学大の関係者らは「謝罪に来て、相手の大学の名前を呼び間違えるとは。誠意が感じられない」と憤っている。
内田監督は同日、兵庫県西宮市内で、負傷した選手や保護者に謝罪。関学大の鳥内秀晃監督や小野宏ディレクターも同席した。
午後3時半すぎ、大阪空港で取材に応じた内田監督は「関学大に謝罪してから報道に話をするつもりでいた」などと経緯を語る中で、大学名を「かんせいがくいんだい」ではなく、「かんさいがくいんだい」と発言。その後、少なくとも二度、校名を間違えた。
今月6日の試合では日大の守備選手が、パスを試みた後で無防備だった関学大クオーターバックの背後から激しくタックルし、腰などを負傷させた。
日大の春季オープン戦が対戦校の意向で相次いで中止となるなど影響が広がっている。
関西学院大学は、「かんせい」学院大学と読みます。どうして、このような読み方になっているのでしょうか。
関学が設立されたのは1889年。明治22年の日本では、東京を「とうけい」というように漢音読みにすることが多かったようです。ですから当時は「関西」も「かんせい」と読んでおり、関学の校名もそのままの読み方でつけられました。校名からも118年をかぞえる関学の長い歴史が感じられます。 ちなみに発音は「くわんせい」となり、関学の英文表記も「KWANSEI GAKUIN」となります。