自転車や工事現場の看板に火をつけたとして、警視庁荒川署は器物損壊容疑で、千葉県船橋市前原西の私立大4年、佐藤主税=ちから=容疑者(22)を逮捕した。「友人との飲み代を支払わされ、むしゃくしゃしてやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は3月10日午後11時55分ごろ、東京都荒川区町屋の月極駐輪場で、自転車荷台のプラスチック製のかごにライターで火をつけて焼損させた。さらに約10分後、同区荒川のビル工事現場で、看板2枚に火をつけたとしている。いずれも建物への延焼やけが人はなかった。
同署によると、佐藤容疑者は千葉県内の大学に通っており、犯行当日は実家のある荒川区で友人ら4~5人と飲み会をしていたという。
佐藤容疑者は、事件当日の夜、友人と食事をした際におよそ1万8000円の支払いを押しつけられたということで、警視庁の調べに対し「飲食代を支払うはめになり、むしゃくしゃしてやった」などと容疑を認めているという。
第百八条 放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。
第百九条 放火して、現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物、艦船又は鉱坑を焼損した者は、二年以上の有期懲役に処する。
第二百六十一条 前三条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する。