三重県鈴鹿市稲生塩屋1丁目の解体作業員横山麗輝(よしき)さん(25)が5月に殺害された事件で、三重県警は24日、同居していた妻の富士子容疑者(45)と、その交際相手の会社員上山真生容疑者(29)=鈴鹿市住吉2丁目=を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。県警は、2人の認否を明らかにしていない。
県警によると、2人は共謀し、5月13日午前5時10分ごろ、麗輝さんの遺体を麗輝さんの車で運び、自宅の駐車場に遺棄した疑いがある。
富士子容疑者に様子を見に行くよう頼まれた前夫の息子(25)が、車の後部座席で電気コードを首に巻かれた状態の麗輝さんを見つけた。死因は窒息死だった。
県警は2人が麗輝さんが死亡した経緯についても知っているとみて、調べを進める。
事件後に営まれた、麗輝さんの告別式では、夫の死を嘆き、悲しむような姿を見せていた富士子容疑者。ただ、告別式の後、富士子容疑者と話した麗輝さんの父親は不審に思ったと言います。
「遺産の放棄をしてくださいと。早くしてくれと。1番最初の電話は麗輝が亡くなってから、2週間もたっていないんですよね。もうその話をするかという話だったんですよ。まだ犯人も捕まっていない、2週間ほどでお金の話を。びっくりしましたね」(麗輝さんの父)
警察は逮捕された2人が容疑を認めているか、明らかにしていませんが、麗輝さんの殺害にも関与した疑いがあるとみて、当時の状況や動機などを捜査しています。