栃木県栃木市柏倉町の民家で、住人の無職大阿久徳次さん(82)が殺害された事件で、県警は29日、強盗殺人と強盗致傷の疑いで自称とび職石崎太容疑者(34)=同市平柳町=と無職の少年(19)=宇都宮市=を逮捕した。
「身に覚えがない」などと、いずれも容疑を否認しているという。
逮捕容疑は26日午前2時ごろ、民家に侵入し、大阿久さんの頭部や上半身などに暴行を加えて多発外傷により殺害したほか、同居の長男正一さん(59)にも顔面打撲や左腕の切り傷などを負わせ、正一さんが所有する現金約30万3000円や預金通帳3通などを奪った疑い。
県警によると、石崎容疑者と少年は知人といい、大阿久さん親子との関係を調べるとともに、凶器の特定などを急ぐ。
現場鑑識の結果や関係者への聴取などから両容疑者を特定。千葉県白井市で一緒にいるところを逮捕した。
県警によると、司法解剖の結果、大阿久さんの死亡推定時刻は25日深夜~26日未明で、死因は多発外傷と判明。胸椎骨折や外傷性くも膜下出血のほか、首に圧迫された痕があるという。