借金の返済を巡り、知人女性を脅したとして、愛知県警緑署は12日、名古屋市瑞穂区長、金田利之容疑者(60)(愛知県清須市)を恐喝未遂の疑いで逮捕した。
発表によると、金田容疑者は5月21日、知人女性(39)に携帯電話から「暴力団に依頼した。きつい取り立てがいく」「30万もの大金を借りておいて踏み倒す?男をなめとったらあかんぞ」などとメールを送り、金を脅し取ろうとした疑い。調べに対し、「脅してまで金を回収しようとした記憶はない」などと供述しているという。
金田容疑者は女性が以前に勤務していた風俗店に客として出入りし、1月末頃から面識があったという。2月中旬に現金30万円を貸し、8月上旬にかけて、返済を求めるメールを数十通送っていた。
督促がエスカレートしたため、女性が今月10日、県警に被害届を提出。同署によると、暴力団に回収の依頼をしていた事実は確認できていないという。
名古屋市瑞穂区長
金田利之さん
長野県出身。1982年中央大学法学部を卒業。
同年、名古屋市役所に奉職。
以降、株式会社国際デザインセンター総務部長、市議会事務局次長、市民経済局市民生活部長、瑞穂区区民生活部長などを歴任し、2016年4月から瑞穂区長を務めている。