米ワシントン州シアトルのシアトル・タコマ国際空港で10日午後8時ごろ、航空会社の整備士が飛行機を勝手に操縦して離陸し、約1時間半後に近くの島付近に墜落した。飛行機にはこの整備士しか乗っていなかったとみられる。
地元のシアトルタイムズ紙などによると、操縦していたのはホライゾン航空の29歳の整備士。飛行機はボンバルディア社のターボプロップ航空機で、主に短距離の路線に使われる76人乗りだった。乗客乗員はいなかったという。
アラスカ航空のツイッターは「(グループ会社の)ホライゾン航空の飛行機が勝手に離陸し、(空港の南の)ケトロン島付近に墜落した」と記している。
アラスカ航空によれば、盗まれた機体はホライゾン航空所有のQ400型という。男は飛行技術などを持ち合わせていなかった。
DHC8-400、通称Q400はカナダのボンバルディア・エアロスペース社によって製造された航空機です。 Q400は高性能ターボプロップエンジンにより、短中距離のフライトではジェット機に匹敵するスピードで飛ぶことができます。
加えて翼が胴体上部に取り付けられているので、視界が遮られることなく存分に空からの景色を楽しむことができます。
またQ400は従来のプロペラ機に比べ、使用燃料、排ガス量ともに大幅に削減され環境にも優しい航空機です。
ちなみにQ400の「Q」は英語の「Quiet(静か)」で、飛行機から音波を出して機内に入ってくるプロペラによる騒音や振動を小さくしています。