兵庫県加古川市のダムに２０歳の女性の遺体が遺棄された事件で、逮捕された男らが警察に対しお互いのことを「知らない」と話していることが分かりました。

今月１１日、加古川市の権現ダムで大阪市淀川区の小西優香さん（２０）の遺体が見つかり、警察は死体遺棄の疑いで、森翔馬容疑者（２０）と稲岡和彦容疑者（４２）を逮捕しました。

小西さんの行方が最後に確認されたのは遺体が発見される２日前でその直前、大阪市内で森容疑者とみられる男と一緒にいるのが防犯カメラに映っていました。

調べに対し２人は容疑を否認し、お互いのことを「知らない」と話しているということです。

小西さんの首には絞められたような痕があることから、警察は小西さんが殺害されたとみていて、２人との関係性や死亡した経緯などを調べています。

捜査関係者によると、県警は大阪市淀川区の自宅マンションを出た後の小西さんの足取りを防犯カメラの映像などで追跡。９日朝、男と一緒にタクシーに乗り込んでいた。その後、同日午前７時半ごろ、大阪市内の別のカメラに映っていたのを最後に、足取りがわかっていない。

捜査関係者によると、稲岡容疑者は調べに「森容疑者に頼まれて物を運んだ。人とは知らなかった」と供述。森容疑者は車の運転免許を持っておらず、県警は稲岡容疑者が運転したとみている。

また稲岡容疑者の実家が、ダム湖から西約６キロの加古川市内にあることも判明。知人によると、稲岡容疑者は高校卒業後は定職に就かず、仕事を転々とする生活を送っていたという。

森容疑者を中学時代から知る男性会社員（２０）によると、森容疑者は大阪市内でガールズバーの店長をしていたという。男性は「もし事件に関わっているのなら、本当のことを話してほしい」と話した。

今月11日、兵庫県加古川市のダムで20歳の女性の遺体が見つかった事件で、19日送検された20歳の男と女性は、事件より前から交流があったことが捜査関係者への取材で分かりました。

死体遺棄の疑いで送検されたのは、大阪市西区に住む森翔馬容疑者（20）と大阪市生野区の稲岡和彦容疑者（42）です。 この事件は今月11日、加古川市の権現ダムから透明の衣装ケースに入った状態で、大阪市淀川区の小西優香さん（20）の遺体が見つかったものです。 警察は18日、今月9日から11日午前までの間に、加古川市の権現ダムに小西さんの遺体を遺棄したとして2人を逮捕しました。 その後の捜査関係者の取材で、森容疑者は運転免許を持っておらず、稲岡容疑者が運転する車で遺体を運んだ可能性が高いということです。 また、稲岡容疑者の実家は遺棄現場からほど近く、警察は土地勘があったと見ています。 実家の父親は、サンテレビの取材に対し「最近は実家にもほとんど帰ってきていない。私たちもとても驚いている」と話しました。

一方、捜査関係者によりますと、森容疑者は接客業をあっせんする仕事をしていて、小西さんの行方が分からなくなった9日午前よりも以前に、小西さんと森容疑者が2人で並んで歩く姿や食事をする姿などを目撃した人がいるということです。 警察の調べに対し2人は、「死体遺棄はしていない」と容疑を否認しているということで、警察は3人の関係性などを中心に事件の詳しいいきさつを調べています。

「優香は『人生、やっぱりカネ』とか平気で言いちょっと口は悪いところがあるけど、根はやさしくて、ペットが大好きな、どこにでもいる、若い子ですよ。路上で猫を見つけたら『あの猫、ちゃんと寝床があるのかな』と真剣に心配するような子です。実家の三重にも『お母さんに顔見せに帰るわ』と月に数回は、片道2時間以上もかけて戻っていた。こんな事件に巻き込まれて、今も信じられません」と話すのは、小西さんの同僚だ。

(中略)

小西さんは、飲食店ではかなりの売れっ子だったという。

「2人とも死体遺棄を否認している。森容疑者は運転免許がなく、稲岡容疑者が土地勘のある実家近くまで車を運転し、遺棄したのではないかとみられる。だが、お互い面識がなくこの時はじめて顔を合わせたようだ。第3の男が関与している可能性もあり、慎重に捜査している」

小西さんと友人だった２０代の接客業の男性は「遺体で見つかる数日前にも友人たちと楽しそうに話し、恋の話題や旅行の話をしていた」と振り返る。容疑者の逮捕には「今も亡くなったという実感がない。彼女を死なせたのであれば怒りしかない」と声を震わせた。

小西さんから週１回のペースで仕事上の相談を受けていたという３０代男性は「（小西さんを）妹のようにかわいがっていた。彼女の口から（容疑者）２人の名前を聞いたことがない。なぜこんなことに」とつぶやいた。知人の４０代男性も「なぜ死ななければならなかったのか。捜査で明らかにしてほしい」と話した。

小西さんが高校時代、地元・三重県松阪市で通っていた美容室の男性店員（２９）は「おしゃれや流行に敏感なかわいらしい女の子だった。最後に店に来たとき、『大阪の歯科衛生士の専門学校に行くので、これが最後になる』と話していた。目標を持って将来に進んでいたと思ったが、こんなことになるとは」と声を落とした。

また、小西さんが高校時代にアルバイトしていた同市のラーメン店の６０代の男性店員は「いらっしゃいませ」と笑顔で客に声をかける姿が思い浮かぶという。

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