京都府向日市の特別養護老人ホームで、入所者の女性(91)に暴行を加え死亡させたとして、府警捜査1課などは10日、傷害致死容疑で同施設の介護職員安村南海容疑者(22)=京都市中京区壬生高樋町=を逮捕した。
「納得できない」と否認しているという。
逮捕容疑は7月10日午前11時半~午後0時20分ごろ、特養ホーム「サンフラワーガーデン」内で、女性に暴行を加え左右の太ももと左腕を骨折させ、11日午前1時ごろ、搬送先の病院で出血性ショックにより死亡させた疑い。
同課によると、女性が嘔吐(おうと)するなどしたため、施設関係者が10日午後5時ごろ119番。搬送先の医師が、虐待の疑いがあると向日町署に通報した。
安村容疑者は人材派遣会社に登録されている介護職員で、昨年3月から同施設に派遣されていた。事件当時は1人で女性を介護していたという。
介護職員にふさわしい人
熱意と忍耐力そして体力が必要
まず大切なのは、福祉に理解と熱意があり、常に相手の立場に立って考え、行動することである。高齢者や障害者のコミュニケーション能力は1人ひとり異なるが、相手の話をよく聞き、表情やしぐさからも訴えたいことを読みとる力が必要だ。もちろん、体力も必要となる。さらに、適切な介護に欠かせない、よい人間関係を築き上げるためには、忍耐力も求められる。