群馬県伊勢崎市曲沢町のアパートで中国人女性が死亡した事件で、県警は28日、この女性と同居する中国籍の技能実習生・劉秋穎容疑者(30)を殺人容疑で逮捕した。
発表によると、劉容疑者は27日午前、自宅アパートで技能実習生の李雪さん(25)を殺害した疑い。李さんは同日午前11時半頃、浴室で頭から血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
調べに対し、劉容疑者は「生活のことを注意され、怒りで我慢できなかった」と容疑を認め、「包丁で切りつけた」などと供述。台所から見つかった包丁が凶器として使われた可能性があるとみて調べている。李さんと劉容疑者は市内の同じ会社で働いていた。
外国人労働者の受け入れ拡大に向けた新在留資格創設をめぐり、与党内で懸念が強まっている。首相官邸は人手不足を解消しようと、関連法案を今国会で成立させ、来年4月からの新資格導入を目指すが、先行きは不透明だ。
―在留資格とは。
外国人が日本滞在中に働いたり、生活したりするための法的な資格だ。出入国管理法の別表で「外交」「報道」「高度専門職」などと分類されている。政府は労働力不足に悩む業界の要望を踏まえ、新たに「特定技能」という資格をつくり、外国人労働者を呼び込もうとしている。
―どんな業種が対象になるの。
政府は外食、宿泊、介護、農業、建設業など14業種を想定している。ただ、提出予定法案は「外国人により人材確保を図るべき産業上の分野」としているだけで、具体的には法務省令で決めることになった。