7日午後5時40分ごろ、東京都江東区東雲(しののめ)の14階建てマンション7階から男児(4)が転落、病院に搬送されたが全身を強く打つなどして死亡が確認された。警視庁東京湾岸署によると、男児は同階の住人とみられ、不審な人物の目撃情報などがないことから、同署は男児がマンションの外廊下から誤って転落したとみて、当時の詳しい経緯を調べている。
同署によると、男児は当時、1人で留守番をしていたとみられる。転落時は、外出していた母親が帰宅する時間帯で、男児は部屋を出て外廊下から母親を確認しようとした可能性がある。外廊下には高さ約1メートルの柵が設置されていたが、近くに男児が用意したとみられる踏み台があったという。
現場は、東京メトロ豊洲駅から南東に約1キロの高層マンションなどが立ち並ぶ住宅街の一角。
「高所平気症」ってのがあるし、特に高層マンションに住んでる人は要注意ですな。高所平気症 (こうしょへいきしょう)とは、高い所に居ても恐怖を感じにくい心理状態を指す俗語。高所恐怖症から派生した言葉。
概要
読んで字の如く、高い所での恐怖感が少ない症状。高所恐怖症でなくとも、転落する危険のある場所や自分の身長より遥かに高い場所では不安や緊張を感じるのが通常の心理であるが、そのような感覚が欠けている状態を高所平気症とよぶ。4歳頃までに高層階で育った子供は、高所に対する恐怖感が欠如してしまうことがある。財団法人未来工学研究所が1985年2月に行った調査によれば、高層集合住宅の4階以上に住む小学生342人に対して行ったアンケートにおいて、7割以上が「ベランダや窓から下を見ても怖くない」と回答したという。同研究所の資料情報室長であった佐久川日菜子が高所平気症と名付けた。1987年から高層住宅に住む児童の自立の遅れについて研究を行っていた東京大学医学部助手(当時)の織田正昭もこの語を用い、さまざまな文献で言及した。
危険性
高所平気症であればベランダや屋上から下を見下ろしても恐怖感が現れないことから、転落事故を誘発することがある。例として、さいたま市の9階建てマンションで高所平気症の子供が転落死したこともある。
危険が目に見えている状況で怖がるのは、自分の身を守るために備わっている動物の本能であり、それが欠如しているとすれば身を守る力が備えられにくい。つまり、高所平気症は直接身体に作用するものでなく、危険に出会った際に大きく作用してしまうのである。