携帯電話に「+675」から始まるパプアニューギニアからの国際電話の着信があり、折り返し電話した利用者に高額な通話料がかかる問題が起きている。携帯各社は利用者に注意を呼びかけている。
ソフトバンクは3日にホームページで注意喚起を始めた。「心当たりのない番号への折り返し電話をされないようお願いします」としている。NTTドコモやKDDI(au)にも、数件の問い合わせがあったという。
関係者によると、国内・国際通話を問わず、着信履歴を残し、かけ直すとアダルト関連のサービスにつながるなどして、利用者から多額の料金を取る手口は以前からあるという。
パプアニューギニアへの電話料金は携帯会社によって異なり、いずれも30秒ごとに、ソフトバンク249円▽ドコモ68〜63円▽KDDI65円−となっている。
国際電話を利用したアダルトコンテンツの問題
1998年から2000年頃にかけて、一部の国に国際電話をかけさせるアダルトコンテンツが問題になったことがある。これは、電話番号を「0013-73-xxxxxx」「0019-72-xxxxxx」「0016-83-xxxxxx」などと表記し、一見国際電話には見えないように偽装して国際電話をかけさせるものである。この上記例はモルドバ(国番号373)、イスラエル(国番号972)、ニウエ(国番号683)への、旧方式による旧KDD(現KDDI)を利用した国際電話である。コンテンツの課金として、国際通話を発生させた際に生じる着信国側の通信会社からのキックバック(報奨金)を、コンテンツ事業者にとっての役務利益原資とした方式であった。この方法は、国際電話の発信方法が変更された2001年より利用できなくなった。