介護が必要な家族を放置し2月に死亡させたとして、安中署などは6日、保護責任者遺棄致死の疑いで、安中市高別当の無職、佐藤正夫容疑者(30)と妻で同、恵美容疑者(31)を逮捕した。調べに対し正夫容疑者は「やれることはやっていた」と否認、恵美容疑者は「食事などは与えていたが、食べなかった」と一部否認している。
逮捕容疑は自宅で、介護を必要としていた恵美容疑者の姉、萩原里美さん=当時(50)=が衰弱していたものの放置し、2月6日頃に低体温症で死亡させたとしている。
県警捜査1課によると、萩原さんは日常から介護を必要とし、多少話すことはできたが、歩けない「寝たきり」状態で、要介護認定を受けていたという。平成27年11月以降、妹夫婦宅で介護を受け、それ以前は施設に入所していた。