愛知県名古屋市で、母親を10日以上にわたって数十回殴りケガをさせたとして、息子が逮捕された。母親は23日に死亡していて、警察が暴行との因果関係などを調べている。
傷害の疑いで逮捕されたのは、名古屋市熱田区に住む無職・砥山俊彦容疑者(33)。警察によると、砥山容疑者は、同居していた母親の祐子さん(56)に対し、今月上旬から22日まで毎日、のべ数十回にわたって顔を殴るなどの暴行を加え、顔を打撲させた疑いが持たれている。
熱田警察署によりますと、23日午前9時すぎ、熱田区中出町の住宅で、砥山祐子さん(56)の「意識と呼吸が無い」と、父親(78)から消防に通報がありました。祐子さんは病院で死亡が確認されました。
殺人事件は戦後、1950年代から減少し続け、1990年代以降は1100〜1250件程度とほぼ横ばいで推移、2009年以降はさらに減って1000件以下となった(いずれも検挙件数。警察庁の統計による)。高度経済成長で暮らしが豊かになるのに伴い減少し、その件数に大きな変動がないことがわかる。
しかし、親子、兄弟、配偶者同士など「親族間」の殺人に目を転じると、事情は異なる。2003年までの過去25年、親族間の殺人は検挙件数全体の40%前後で推移してきたが、2004年に45.5%に上昇。以後の10年間でさらに10ポイント近く上昇し、2012年、2013年には53.5%まで増加した。