先月、北海道で埼玉県の電機メーカーが製造した足裏用のマッサージ器を首に当てて使っていた女性が、衣服を巻き込まれて窒息死する事故があり、このメーカーでは類似の製品でも過去に同様の死亡事故が5件起きていることから、厚生労働省はこのマッサージ器を使わないよう呼びかけています。
このマッサージ器は埼玉県川越市の的場電機製作所が製造した「シェイプアップローラー」という製品で、突起がついたローラーが回転し、足裏のこりをほぐす効果があるということです。
厚生労働省によりますと、先月26日、北海道の70代の女性がこのマッサージ器のローラーを覆うカバーを外して首に当てて使っていたところ、衣服が巻き込まれて窒息死したということです。
今回の事故について厚生労働省安全使用推進室の上野清美室長は「死亡事故が起きているので絶対に使用しないでほしい。もし使う場合でも誤った使い方はせずに、安全に利用してもらいたい」と話しています。
メーカーによりますと、事故が起きた2種類のマッサージ器は、平成8年までの13年間に、合わせておよそ78万台が販売されていて、このうち交換できたのは1270台にとどまっているということです。