WHO(世界保健機関)は、オーストラリアでリステリア菌に汚染されたメロンが、日本に輸出されていたと発表し、注意を呼びかけた。
オーストラリアでは、2018年1月から4月にかけて、リステリア菌に汚染されたメロンで食中毒が起き、19人が感染し、7人が死亡した。
汚染されたメロンは、2月に回収されたが、WHOは9日、汚染の可能性があるメロンが、日本やシンガポールなど、9つの国と地域に輸出されていたことがわかったと発表した。
ただ、輸出の際の洗浄作業によって、菌が残っているおそれは低いとしている。
リステリア食中毒の予防
1.リステリア菌は加熱により死滅するので、生の肉など加熱が必要な食品は、中心まで十分に加熱しましょう。
2.リステリア菌は冷蔵庫の中でもゆっくりと増殖するので、肉類などに限らず、全ての食品について、冷蔵庫内に長期間保存しないようにしましょう。冷蔵庫内で長期にわたって保管していた食品は加熱してから、食べましょう。
3.生の肉にさわったら、よく手を洗いましょう。生の肉に使った調理器具は、使い終わったらすぐに洗いましょう。洗った後、熱湯をかけると消毒効果があります。
4.包丁やまな板を使うときは、先に生野菜などの加熱しない食品を切り、生の肉は後で切りましょう。生の肉に使った包丁やまな板と調理済みの食品がふれないようにしましょう。
5.肉の汁が、生で食べるものや調理済みの食品にかからないようにしましょう。
6.感染しやすい妊婦や高齢者などは、過去にリステリア食中毒の原因となった食品(ナチュラルチーズなどの殺菌していない乳製品や生ハム、ミートパテなど調理済み食肉加工品)の飲食には十分な注意が必要です