愛知県みよし市の名古屋刑務所に服役中の40代の男性受刑者が24日、熱射病で死亡していたことが分かりました。
愛知県みよし市の名古屋刑務所で、24日午前5時半ごろ、巡回していた刑務官が4階の単独室の中で嘔吐した状態で横たわっている40代の男性受刑者を見つけました。
男性受刑者はおよそ1時間後に病院で死亡が確認されましたが、医師から熱中症の重い症状である熱射病と診断されました。
男性受刑者がいた4階は、24日は午前6時半すぎには気温が34度あったということです。
受刑者の部屋に冷房はなく、名古屋刑務所では廊下から扇風機で風を送ったり、受刑者全員に1日に1回スポーツドリンクを与えたりするなどしていましたが、今後は対策を強化したいとしています。
名古屋刑務所は、廊下に扇風機が置かれていますが、受刑者の居室にエアコンなどの冷房設備は無く受刑者が搬送されたあと室温を計ったところ34度まで上がっていたということです。
刑務所は特に室温が高い4階の使用をやめるほか、受刑者にスポーツドリンクなどを与える機会を増やしたりして、熱中症対策を進めることにしています。
名古屋刑務所は「受刑者が死亡したことは誠に遺憾だ。今後も熱中症対策を含めた健康管理に万全を尽くしたい」とコメントしています。