23日午前8時40分頃、茨城県桜川市富谷、砂利・玉石採取業「五月女鉱業」の砕石工場で爆発音がしたと119番があった。桜川署などによると、爆発の影響で工場敷地内のトラックと火薬庫が大破し、トラックの近くにいた男性1人が行方不明になった。同市によると、周辺で「ガラスが割れた」といった被害の申し出が5件ほど寄せられているという。
同署の発表では、工場では火薬の積み込み作業中だったとの情報がある。工場は栃木県に隣接した郊外にあり、周囲は農村地帯。北関東自動車道の桜川筑西インターチェンジから北東に2・5キロ離れている。
近くに住む70歳代女性は「ゴーッという音の後、バーンとすごい音がした。爆発の衝撃で棚に置いていた物が一斉に落ち、家の中はすすで真っ黒になった」と話した。
400メートル離れた家の窓ガラス割れる
爆発があった砕石工場から南におよそ400メートル離れた家に住む女性は「自宅にいましたが、とてつもない音と衝撃が来て、地震か何かかと思いました。けがはありませんでしたが、窓ガラスが割れて床にガラスなどが散乱しています。外を見ると真っ黒な煙が上がっていて、とても怖かったです」と話していました。
こども園の壁にもひび
近くにある認定こども園「星の宮幼保園」の川島ひろ子副園長は「ドーンというものすごく大きな爆発音が聞こえました。建物裏の倉庫のガラスが粉々に壊れ、壁にもひびが入ったところがあります。子どもたちにけがなどはありませんでした」と話していました。