生後2カ月の長女に暴行してけがをさせたとして、千葉県警鎌ケ谷署は18日夜、傷害の疑いで鎌ケ谷市西道野辺、自称無職、珍田弘毅容疑者(30)を逮捕した。
逮捕容疑は同日午前0時ごろ、自宅で長女の腹や太ももを手でわしづかみにする暴行を加え、皮下出血のけがを負わせた疑い。同日朝、妻がけがに気付き病院に連れて行った際、医師が虐待を疑い、病院が同署に通報した。
暴行の際、妻はパートのため外出中で、珍田容疑者は「泣きやまないのでイライラしてやった」などと容疑を認めている。長女のあばら骨には過去の骨折痕がみられることから、同署が関連を調べている。
◆市、児相と連携し訪問
鎌ケ谷市こども支援課によると、出産前の6月に珍田容疑者の妻が市に「精神的な不安がある」として相談していた。市は経済的にも不安定な家庭だったため「支援が必要」と判断し、児童相談所と連携して家庭訪問などを行っていた。
同課担当者は「子どもが生まれたばかりだったので療育や金銭面の支援に重きを置いていた。他の世帯よりも訪問回数は多くしていたが、虐待は見受けられなかった」と説明。その上で「引き続き子どもを含めた支援をしていく。このようなことがまた起こらないよう、関係機関と連携して防いでいきたい」と話した。