愛知県豊明市沓掛町にある「豊明幼稚園」で、31日午前、園児や職員ら約50人が突如“体調の異変”を訴えました。
「午前10時過ぎ、こちらの幼稚園の園児数名が、咳き込むなどの症状を訴えて病院に搬送されたということです。」(鈴木拓己 記者)
頭痛、めまい、吐き気、いったい何が起きたのかでしょうか。
「事務長が通報した。職員室と白3組の部屋で息を吸い込んだら(せきが)ゴホンゴホンと出た。何かあってはいけないと思い、消防に通報した」(豊明幼稚園 坂田るり子 副園長)
救急隊が駆け付けた際、職員からは「園の中で異臭騒ぎがあった」という言葉が。
体調不良を訴えたのは、バスで登園直後の園児や園内にいた職員、保護者まで。園児を迎えに来た人にも不安の表情が広がります。
「園からは説明がなかった。ホームページを見たら『異臭騒ぎがあったので迎えに来てください』と」(園児を迎えに来た人)
病院に搬送されたのは園児ら28人。いずれも症状は軽く命に別条はないということです。
幼稚園側の説明によりますと、園では、作品展を控えていて、発生当時、2階の教室で、のりなどの接着材を使って園児が工作をしていたということです。
一方、病院側は、「原因については分からない」と話しています。同じ時間帯に、同じ場所で、次々と体調不良を訴える“異常事態”。警察が詳しい原因を調べています。