山梨県富士吉田市の私立富士学苑高校で、女子バスケットボール部の60代の男性監督が部活動中に複数の部員に体罰をしていたことが1日、分かった。部員がけがを負ったとの報告はないというが、同校はこの監督を指導から外した。同部は県内で強豪として知られている。
同校によると、11月下旬「女子バスケ部の監督が体罰をしている」との匿名の電話を受け、学校側が聞き取り調査した結果、複数の部員が暴力や暴言を受けていたと証言した。
調査を担当した山口隆之教頭は「体罰はあってはならない。防止策を考える」と話した。
インターハイ6年連続16回、ウインターカップ13年連続20回、全国大会山梨予選6年連続無敗。全国大会ではまだ無冠ながら、山梨県内では向かうところ敵なしの富士学苑女子バスケ。女王たちを25年指揮するのは、さぞかし厳格なコーチなのか…と思いきや、小野監督は元商社マンという、ユニークで型破りな指揮官だ。
出身校も、多くのバスケ監督にありがちな体育大ではなく農工大、教師として最初に赴任した学校では幽霊部員ならぬ「幽霊顧問」。試合に早く負けることを想定して、彼女とデートの約束をしていたという不良若者顧問が、ある日を境に猛反省、超一流の指導者へと邁進していく、その転機とは―――豪快で豊かな人生ストーリーに、ついつい時間を忘れて引き込まれた。
次から次へと「名フレーズ」も作り出す知性派:小野監督の数学的戦術は、ぜひ指導DVDも合わせてチェックしていただきたい。