北九州市小倉北区で5月、保育園児の納富優斗ちゃん=当時(4)=をテレビ台の引き出しに押し込み、死なせたとして、逮捕監禁致死罪に問われた父親の配管工納富駿太被告(28)の裁判員裁判が17日、福岡地裁小倉支部(松藤和博裁判長)であった。検察側は懲役5年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は20日。
論告で検察側は、優斗ちゃんの体格と引き出しの形状を比べ「身動きが取れなくなると被告が認識していたことは明らかだ」と主張。弁護側は最終弁論で「閉じ込める意図はなかった。被害者が寝てしまい、脱出できなかった可能性がある」と反論した。
起訴状によると、納富被告は5月11日、自宅のテレビ台の引き出しで手足を折り曲げて寝ていた優斗ちゃんを、引き出しごと押し込んで身動きが取れない状態にし、低酸素脳症で死なせたとされる。