三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、銀行口座の維持にかかる費用を手数料として預金者から徴収できるか検討を始めたことが30日、分かった。日銀のマイナス金利政策で銀行が利益を出しにくくなったことが最大の要因で、本格導入は国内銀行で初めて。平成30年度中にも結論を出す。
3メガは保有する株式や国債の価格が高止まりしていることもあり、30年3月期の収益は高水準とみられるが、日銀の大規模金融緩和で「金余り」が続き、企業向け貸し出しは伸び悩んでいる。さらに、28年のマイナス金利政策の導入で金利が低く抑えられ、銀行の利ざや(貸出金利と預金金利の差)は縮小を余儀なくされている。
3メガとも収益改善を目指し、まずは人工知能(AI)による効率化などで店舗の統廃合を進め、3メガ単純合算で3万2千人分の業務量を減らす。ただ、今後もマイナス金利政策が続く場合は、こうしたリストラだけではお金を預かって貸し出すという本来業務で収益を生み出せなくなるという。
このため、3メガは企業向け、個人向けの預金口座について口座維持手数料の徴収が可能か慎重に検討。個人向けは年間数百〜数千円が軸とみられる。
口座維持手数料をめぐっては、海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみだ。
三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2千円の口座維持手数料を徴収。
口座維持手数料について
SMBC信託銀行プレスティアでは月額2,000円(税抜き)を口座維持手数料として毎月第1営業日にお支払いいただいております。ただし、以下のいずれかの条件を満たす場合、口座維持手数料は無料です。
・前月※1の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
・前月※1の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
・前月※1末時点で住宅ローン(不動産担保ローンを含む)またはプレスティア パーソナルローン(無担保)のお借入れがあること
・前月※1のプレスティア アドバンスマネーまたはカードローンの月間平均借入残高が4円以上
・前月※125日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードまたはVisa TravelMoney "Gonna"(SMBC信託銀行口座振替専用)の会員である場合
プレスティア円普通預金口座eセービングを新規口座としてご開設いただいていた場合※2(円普通預金口座に追加して、プレスティアeセービングをご開設された場合は該当しません。)
※1 新規口座開設月および開設翌月が前月にあたる場合は、上記条件にかかわらず無料です。
※2 プレスティア円普通預金口座eセービングの新規受付は2012年12月5日をもって終了しております。
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