勤務先の会社から約1億円を横領したとして、警視庁愛宕署は9日、東京都世田谷区、会社員、横尾芳雄容疑者(41)を業務上横領容疑で逮捕したと発表した。横尾容疑者は横領した金の使途について、「会社の部下たちに飲食させたり、外車や高級腕時計をプレゼントした」などと供述。動機については「ストレス発散のためだった」などと話しているという。
逮捕容疑は介護事業会社の経理責任者だった2012年2月~13年6月、会社名義の口座から現金6000万円を引き出すなどし、計1億240万円を横領したとしている。逮捕は7日。容疑を認めているという。
同署によると、横尾容疑者は「朝から晩まで働いても給料が上がらず、ストレス発散のためにやった。部下のためにも横領した」など供述している。横領した金でマンションも購入。仕事で帰りが遅くなった部下を泊まらせていたという。
横尾容疑者は部下たちに「妻が医者で裕福だから」と話していたが、実際は独身だった。13年4月に別のグループ会社に異動した後、後任の担当者が横領に気付いた。横尾容疑者は同7月に免職させられたという。
横尾容疑者は13年7月に部署を異動。後任の経理責任者が口座を確認して横領が発覚した。