1歳次女の全身を毛布などでくるんだ上、クローゼットに閉じ込めて窒息死させたとして、逮捕監禁致死罪に問われた父親で無職、小西竜真(りゅうま)被告(24)に対する裁判員裁判の判決公判が21日、大阪地裁で開かれ、野口卓志裁判長は懲役2年(求刑懲役6年)を言い渡した。
弁護側は「泣き声が外に漏れないようにするためだった」と同罪の成立を争ったが、野口裁判長は判決理由で「寝かしつける行為と質的に異なり、許容されない」と弁護側の主張を退けた。一方で「日常的な虐待ではなく、泣き続ける次女の対処法を誤った」とし、量刑を決める上で考慮した。
判決によると、3月9日深夜~翌10日未明、大阪市北区のアパート一室で、次女の真愛(まりあ)ちゃんの全身にブランケットや毛布を巻き付けた上、クローゼットに閉じ込めて窒息死させた。
これまでの裁判で、検察側は懲役6年を求刑し、弁護側は「真愛ちゃんを寝かしつけるための行為で、逮捕監禁にあたらない」などと無罪を主張していました。
判決で大阪地裁の野口卓志裁判長は、「真愛ちゃんを脱出困難な状況に置いたのは許容される行為ではない」と指摘、一方で「苦痛を与えるつもりで行ってはおらず、自首もしていて酌むべき事情がある」として、小西被告に懲役2年を言い渡しました。