10月7日午前10時55分ごろ、福井県敦賀市曽々木の北陸自動車道下り線で、親子5人が乗った愛知県一宮市、会社員男性(40)の乗用車が左側のガードレールを突き破り、道路のり面へ転落した。男性は外傷性出血性ショックで、約3時間45分後に搬送先の病院で死亡が確認された。頭を強く打ち意識不明の重体となっていた小学5年の次男(11)は8日午前5時35分ごろ、脳挫傷などで搬送先の病院で死亡が確認された。
中学2年の長男(13)は右手首骨折などの重傷、小学4年の長女(10)は左太もも骨折などの重傷を負った。妻(40)は頭部打撲などの軽傷。
福井県警高速隊によると、車はのり面に沿って約15メートル下まで転落した。現場は片側2車線の緩い右カーブで、現場手前の中央分離帯には車がこすった痕跡があったという。一家は同県小浜市の海へ魚釣りに行く途中だった。
事故発生当時、近くの山で墓掃除をしていた男性(59)は「車外に放り出された男の子が(斜面のさらに下の)川べりに横たわっていて『痛いー』と叫んでいた」と話していた。
敦賀美方消防組合消防本部によると、男性は救急車で敦賀市疋田の愛発公民館グラウンドへ運ばれた後、ドクターヘリで済生会滋賀県病院(栗東市)へ搬送された。