長崎市かき道5丁目の市営住宅で3日夜、3階の一室が全焼した火災で、病院に搬送された男児2人の死亡が確認された。長崎県警によると、亡くなったのは住人の会社員、宮本紗貴さん(31)の長男・由翔(ゆうと)君(8)と次男・恵翔(けいと)君(5)。恵翔君の年齢を当初は6歳としていたが、5歳に訂正した。4日朝から実況見分を始め、出火原因を調べている。
長崎署によると、宮本さん親子は3人暮らし。出火当時、子ども2人は入浴中だったとみられ、風呂場で倒れた状態で見つかった。脱衣所近くに暖房器具があったという。宮本さんは台所にいたといい、「風呂場の方から火があがった」と話しているという。
火事を目撃した近所の女性は「母親が逃げ遅れた子どもを助けに行こうとして警察や消防に止められていました。私も、子どもを持つ母親としてひとごととは思えなかった」と話していました。
長崎市によりますと、この市営住宅は平成5年度に建てられ、焼けた部屋の間取りは3LDKで、通常、火災警報器が室内に3つ設置されていますが、風呂場や脱衣所にはないということです。
寒さがだんだんと本格化してくるこの時期。火を使わない安心感から、電気ストーブやカーボンヒータなど、“電気”をエネルギー源とする暖房器具を重宝するご家庭は多いようです。しかし、毎年冬になるとストーブ火災が増加。なかでも、全体の7割以上を占めるのが「電気ストーブ」なんです! みなさんの電気ストーブの使い方は大丈夫ですか?
出火時のシチュエーションとしては、下記のようなケースが考えられます。
(例)電気ストーブのスイッチを入れたまま就寝し、寝返りの際に布団が接触した。
(例)カーテンの付近で使用したために、カーテンの布部分が接触した。
(例)電気ストーブの上に干していた洗濯物などの可燃物が落下した。