籠池氏は自宅に野党議員を招き面会。
非公開のこの場で追い詰められた心中を口にしていた事が日本テレビの取材で明らかになった。
リビングでは籠池氏と野党4党の議員が丸テーブルを囲んだ。また、妻の諄子氏と長男の佳茂氏は後ろに座ったという。
籠池理事長
『私自身100パーセント清廉潔白とは言えません』
『検察が私の方をガサ入れして、連れて行かれるとなると証言できません』
妻・諄子
『公務執行妨害と虚偽申告、補助金でお父さんちょっといじくってたんですよ』
籠池理事長
『違う違う。決して虚偽ではないですからね』
『21日の監査をもう受けたくない。なんとかしないといけない』
今月21の監査とは大阪府による森友学園運営の幼稚園の立ち入り調査の事とみられる。
大阪府は偽計業務妨害などの疑いで学園側の刑事告訴を検討している。
籠池氏は自身が清廉潔白ではないと言い出し、検査を避けたいと発言。
大阪府に『承認喚問があり忙しい』と連絡し、検査は延期になったためひとまず乗り切ったが、捜査の手が及ぶ事を恐れている様子だった。
森友学園問題では、安倍首相からの100万円の寄付金がクローズアップされているが、この疑惑の核心は国有地の不正取引と小学校設置認可をめぐる口利き問題だ。その口利きをめぐっては様々な政治家の名前があがっているが、永田町で根強くささやかれているのが、安倍昭恵夫人から安倍首相へのルートだ。
「口利きは複数あったと思われますが、昭恵夫人から安倍首相へ直接の働きかけがあり、首相が迫田(英典)理財局長を動かしたのがもっとも強かったのではないかといわれていますね」(全国紙政治部記者)
実は、それを間接的に裏付けるような動画が、先週金曜日夜くらいからネット上で話題になっている。何かのシンポジウム会場で、白髪まじりの男性がプロジェクターを指し示しながら講演をしているのだが、男性はこんなことを語るのだ。
「外務省の役人は、なかなか理解してくれなくてですねえ。
えいやとばかりに、先ほどの理事長と私が、安倍夫人とこに行きました。安倍夫人に、首相官邸に行きまして。そしたら、安倍夫人が会ってくれましてね、聞いてくれました。あの人、すごいですね。その晩に、首相と話をしてですね、首相からすぐ連絡が入ってですね、ぐぐぐっとまわって、今年予算つきました。8000万円もらいました。それで、今年この2つの村に入りました。あのご夫婦のホットライン、すごいですね」
この発言が飛び出したのは、今年2月11日に京大でおこなわれた「もったいない学会」と「縮小社会研究会」の合同シンポジウムでのこと。このセリフを話しているとみられるのは、公益社団法人「日本国際民間協力会」で理事をつとめる京大名誉教授だ。